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◆京都の和菓子店・甘味処◆ 


bR4.虎屋・・干支生菓子「幸とら」

上京区一条通り烏丸西入る(京都御苑向かい)  2010.1



創業は室町時代後期、京都で創業、500年の歴史を持つ老舗。後陽成天皇御在位中(1586〜1611)、禁裏(皇室)の菓子御用をつとめる。虎屋京都店は、京都御所の乾御門と中立売御門の間の向かいに位置する。明治2年、明治天皇の東京遷都に合わせてお供をして東京に出店。現在では赤坂本店を軸に全国展開している。

◇虎と虎屋

1600年頃の妙心寺『正法山誌』に「市豪虎屋」の名前が登場する。虎屋の名は、当主が代々毘沙門天を信仰してきたことに由来する。毘沙門天は富徳富貴の神様で、寅の年・寅の日・寅の刻に生まれ、虎とゆかりが深い。虎は千里を駆け抜ける、開運の霊獣とされている。

●店舗入り口 ●店内の陶器の虎 ●烏丸通りに面する、向かいは京都御苑













●干支羊羹「雄風・ゆうふう」

草原を駆ける虎を、黄・黒・緑の縞で表現。その他にも虎をイメージした羊羹が多数あり、虎屋の十八番(おはこ)は羊羹だなとつくづく思う。

●干支生菓子「幸とら」・・俵形の餡を、虎の顔の餡で包んだかわいらしい菓子。
















●じょうよ饅頭・・山芋が使われた紅白饅頭は上品な味わい


●羊羹「空の旅」

竹皮包(たけかわづつみ)の羊羹は江戸中期から。江戸時代に寒天が発見され、今日の餡を固めた羊羹ができあがった。「夜の梅」「新緑」「空の旅」・・と黒、緑、赤・・と色合い豊かな羊羹を有する。「空の旅」は2代前の15代当主が国際会議出席の折、飛行機の窓から見えた夕日の美しさに感動し創作したもの。点在する白小豆は雲を表現。大変味わい深い逸品である。
















■虎屋菓寮・・あんみつや、くずきり、和菓子or羊羹と抹茶セットなど甘味が楽しめる












●個室席やテラス席、さまざまな席があり白梅のある庭園の風情も楽しめる。












■ギャラリー開設・・「虎屋の寅年展」

菓寮の左手にギャラリーを開設。虎屋発祥の京都から、新たな文化を創造・発信する。第一回の企画展は虎屋の屋号と干支の寅に因んだ美術品の展示。

江戸時代の虎屋の看板、虎置物、虎茶碗、虎絵棗(なつめ)、虎の掛け軸・・・。富岡鉄斎の掛け軸「狂虎之図」や干支の寅に因んだ菓子も陳列され、ギャラリーの目を楽しませる。

●富岡鉄斎と虎屋

江戸・明治・大正時代を駆け抜けた、京都画壇の大御所・文人画家の富岡鉄斎と虎屋の14代当主の弟・黒川正弘が親しく交流があったという。富岡鉄斎が画室改築の際、近くの虎屋が離れの茶室を仮住まいとして提供したという。鉄斎は虎屋のために、竹と虎を描いた(写真)。これは当店の掛紙となっている。

















●富岡鉄斎邸跡

虎屋西の、室町通一条下った上京中学校の向かいにある。現在は京都府議会公舎となっている。















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