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◆京都の和菓子店・甘味処◆ (2006.9月〜)



N021.笹屋伊織・・「東寺・弘法さんのどら焼き」

南区九条町1 2007.5.1


●熱した「銅鑼・どら」で焼いたから「どら焼き」・・これが本当の銅鑼焼き

●創業130年


【東寺(教王護国寺・きょうおうごこくじ)】・・平安京を守った寺

羅城門を挟んで、平安京造営時に西寺と共に建立された官寺。東寺は弘法大師空海によって真言宗の密教道場となった。密教美術の宝庫といわれ寺宝が多く、宝物館には8200点の国宝・重文が収められている。貴賤を問わず多くの人から信仰を得た。高さ55mの五重塔(国宝)は、古塔では日本一の高さを誇る。毎月21日は弘法の命日で、弘法さんの市が出てにぎわう。


◇笹屋伊織◇

江戸時代末期、五代目当主・笹屋伊兵衛は親しくしていた東寺のお坊さんより、副食となる菓子を作って欲しいとの依頼をされました。そこで伊兵衛は寺でも作れるように、鉄板の代わりに銅鑼(どら)を使うことを思いつきました。熱した銅鑼の上で焼いた薄皮に、棒状に形作ったこしあんをのせ、くるくると巻き込んだものを竹皮に包みました。

もっちりとしたした皮の歯ざわりとほどよい甘さ・・その美味なるおいしさは、お坊さんたちだけでなく、町中に広まり大人気で店はてんてこ舞いの有様だったという。そこで困り果てた伊兵衛は、月に一度、弘法さんの命日の21日だけ限定販売することにした。限定販売なら東寺・弘法さんの参拝記念の土産として、町の人々にも提供できると思いついたのです。

現在は、弘法さんの市が立つ、毎月21日を含む前後3日間に限定販売されています。創業以来、一子相伝で秘宝の味が守られています。



●縦長の正方形の箱にどら焼きの棹(さお)が入っています。包装紙や竹皮が趣があります
















●竹皮ごと切るそうですが、食べやすいように皮をむきました。外側は香ばしい焼き色のついたやわらかいクレープが何層にもなっていてもっちりした食感です。中心のあんも羊羹のように美味です。これは手間と暇のかかった極上の一品です。一棹1365円と値段も絶品。
















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