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◆京都の和菓子店・甘味処◆ (2006.9月〜)



N010.長久堂・・銘菓「きぬた(砧)」・・明治初年パリ万国博覧会で受賞、皇室お買い上げ

●和菓子の名前とテーマが見事に一致した作品・・風雅で繊細な形状・味わい

北区上賀茂畔勝町 2006.12.7


創業は天保2年(1831)。初代長兵衛が「新屋長兵衛」という屋号で店舗を開きました。

●下鴨中通りに面する北山店(写真)と四条店があります。店内はゆったりスペースで明るい雰囲気です。奥で和菓子を味わうこともできます
















●代表銘菓「きぬた・砧」の歴史

嘉永6年(1853・・ペリー来航の年)、初代長兵衛が郷里の丹波路で、秋夜祷衣(とうい・・絹を和らげ、つやを出すために絹を砧で打つこと)の音を聞き、その幽玄な趣に感動し創作考案されたのが「きぬた・砧」。明治初年、パリ万博で受賞しました。この菓子は当店での代表銘菓で、京銘菓にも名をつらね、全国的にも有名です。

●「きぬた」の製法・・
羽二重のぎゅうひで絹の反物を表現

中心部・・天然色素の赤みを帯びた練り羊羹は、上質な小豆を使った白小豆餡と五温糖と寒天で作られています。

外側・・ぎゅうひを羽二重のように薄く延ばしたものを綾巻きにしています。羽二重のぎゅうひは何層にも重なっています。ぎゅうひには和三盆がまぶされています

●「きぬた」の感触・味

包装紙を開けると、ふんだんに使われている和三盆の粉がばらばら落ちてきます。和三盆はお砂糖なのでこれだけでもおいしいです。直系3.5cm、長さ20cmで細長い棹仕立てです。
芯の練り羊羹の甘い固さと、外側の何層にも重なったぎゅうひのやわらかく・まろやかな舌触りが絶妙なハーモニーを織りなし、上品な味わいです。1棹840円と値段も豪華、日常的に食べられる菓子では無いのが残念です。















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