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◆京都の和菓子店・甘味処◆ (2006.9月〜)



N07.鶴屋吉信・・代表銘菓、「京観世」・「柚餅」

上京区今出川通堀川西入(西陣舟橋) 2006.10.16


享和3年(1803)、初代鶴屋伊兵衛が上京区に創業。京都御所及び菅家、有名寺社、茶道家元の御菓子御用にと広く展開しています。

●創業200年・・伝統と格式の老舗

●全国菓子博覧会で菊花工芸大賞受賞
(昭和59年・平成元年)
★品数が豊富で季節感があり、京都の伝統と文化にこだわった和菓子が特徴的



●本店は「西陣舟橋跡」にあります。石碑が店の入り口にあります。

西陣舟橋・・この地は古くから舟橋と呼ばれていました。昔堀川が氾濫したとき、舟を漕いで橋としたことから起こったといわれます。江戸時代の文献『京町鑑』では足利尊氏の執事・高師直(?〜1351年・こうのもろなお)の邸があり、泉殿の下に舟橋を浮かべて結構を尽くしたのが地名とされています。応仁の乱では西陣の将・山名宗全の本陣が近くの山名町にあって西陣の地名になりました。

●本店・・「平成6年・
京都府都市景観賞・市長賞」に輝く

平成4年、京の伝統的な町屋の様式を取り入れて建てた本店は、京都の景観にふさわしく「市長賞」という最高の賞に輝きました。店は京都に一つと、東京に3店舗(世田谷・日本橋・千代田区麹町)あります。

















●代表銘菓 

★「柚餅」・・明治の初め、三代鶴屋伊兵衛が京名物「柚餅」を商う。ぎゅうひ(求肥)に青芽柚子の香りをつめたもの

★「京観世」・・大正9年、四代稲田儀三郎が創案。餡は丹波大納言を使用

本店から数百m離れた今出川大宮の辺りを観世町といい、そこに能楽の観世家の鎮守社・観世稲荷が祀られています。境内に観世井戸があり室町時代、足利義満が花の御所を営んだとき、寵愛する観世太夫は邸内に一井を掘って愛用していました。あるとき龍が井戸に降りてから、水は常に揺れ動いて波紋を描き、観世水の模様が生まれたとされています。京観世はこの由来にちなむ菓子です。栗を中心に配した「栗京観世」や白小豆を使った「翁京観世」もあります。(一棹1365円・税込み)

















●店内・・広いスペースでゆったり買い物できるようになっています。和菓子の雰囲気に合うように、店内入って右の一角に茶庭や路地があります。京都を代表する老舗なので店のレイアウトも伝統や格式を重視しています。

☆商品の一部を紹介

●「栗まろ」・・丹波の栗を丹波大納言の餡で丸ごと包んだ饅頭。栗のマークと2006年の文字の焼き印が押されています(一つ368円・税込み)

●「まさり草」・・菊の別称。菊は気品のある秋の花の王。菊の雅語を昔の人は「優(まさり)草」や「重陽(ちょうよう)花」と呼びました。米粉・餅米・小麦粉などを蒸してこねた外郎(ういろう)を延ばして、丸く型抜きして中央にこしあんを配し、周囲を1枚1枚折りたたんで、餡の上に黄色の色粉を散らす。優雅で美しい。この「まさり草」は右京区の「春月」などでも売られています。(一つ368円・税込み)

●「干菓子」・・季節を折り込んだ干菓子が何種類かあります。透き通るような栗の干菓子は、口の中でさらさらっと溶けて上品な味わいです。(一箱630円・税込み)


















●お休み処「萬遊茶屋」・・本店2階に茶屋があります。数寄屋風のカウンター席では、熟練の菓子職人が客の目の前で、和菓子を作ります。京観世の抹茶セット・栗ぜんざいや・特製くず餅、夏場はみぞれも楽しめます

◇京菓子の伝統文化を発信◇

★茶会・・年4回開催「鶴遊会」

2階茶室「遊心」では、季節の和菓子を楽しむ茶会「鶴遊会」が年に4回行われます

★北野献茶会・・毎年、12月1日に行われる北野天満宮の献茶会で、当店の和菓子が用いられています

★映画『京菓子』を制作

創業170年を記念して制作した「京菓子」の映画が、文部省選定
「日本紹介映画コンクール優秀作品賞」を受賞し、外務省国際交流基金によって七ヵ国版に編集され、広く海外で日本の伝統文化が紹介されています。


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