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NO16. (2006.6.13)

★春日大社神苑B・・悲劇の有馬皇子の歌・甦った弥生時代の古代ハス 奈良市春日野町

☆ピンク色のシランも咲いていました(写真右端)
















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【悲劇の有馬皇子(640〜658)の歌】

有馬皇子は孝徳天皇の皇子。孝徳天皇が亡くなったあと、皇位継承権を持つ身なので命をねらわれないために、狂人を装っていたが、蘇我赤兄の陰謀にかかり謀反の罪で、19才で処刑される。斉明天皇・中大兄皇子が紀伊の牟婁の湯に滞在中に罠(わな)が敷かれた。この歌は紀伊への護送中に詠んだ歌とされています。有馬皇子の有名な挽歌です。(家にいたならば茶碗に盛るごはんだが、旅の途中なのでしいの葉に盛る)

万葉花(49) しい◆家にあれば 笥(け)に盛る飯(いひ)を 草枕 旅にしあれば しひの葉に盛る
(有馬皇子 巻2 一四二)















【志貴皇子(668〜716)の歌】

天智天皇の7番目の皇子。「石ばしる 垂水の上の さわらびの・・」が有名。慶雲3年(706)、難波宮(なにわのみや)にいた時、都のことを思って歌ったとされています。


万葉花
(50) あし◆あし辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕べは 大和(やまと)し思ほゆ
(志貴皇子 巻1 六四)















万葉花(51) あじさい◆あぢさいの 八重咲く如く 弥(や)つ代にを いませわが脊子 見つつ偲(しの)はむ
(橘諸兄・たちばなもろえ 巻20 四四四八)















【大賀(オオガ)ハス】・・2000年前の古代ハスが甦(よみがえ)った

ハスの研究家で知られる故・大賀博士が千葉県検見川の弥生時代の遺跡で発掘した種子を甦らせることに成功した。古代ハスの一種で2000年の眠りから目覚めたことにより、ハスの実が世界中で最も長寿命であることが実証された。


万葉花(52) はちす◆ひさかたの 雨も降らぬか はちす葉に たまれる水の 玉に似たる見む
(作者不詳 巻16 三八三七)




















万葉花(53) うめ◆毎年(としのは)に 来(きた)らば かくしこそ 梅を插頭(かざ)して 楽しく飲まめ
(野氏宿奈麿・すくなまろ 巻5 八三三)















【甑(こしき)】

写真は平城宮出土の竈(かまど)と甑(こしき)。甑は底に水を入れて、すのこと布を敷き、米を蒸す道具で今の蒸籠(せいろう)と同じ役目を果たしていました。

万葉花(54) ◆竈(かまど)には 火氣(ほけ)ふき立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣懸(か)きて 飯炊(いいかし)く 事も忘れて・・長歌 (山上憶良 巻5 八九二)














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