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NO2. (2005.11.22)

1.万葉ことば・・参考文献・・・『万葉ことば事典』・大和書房


●1)かくのみにありけるものを

今思えば、こうなるしかなかったのだなあ・・運命のはかなさを表したことば。

万葉花B ◆「かくのみにありけるものを萩の花咲きてありやと問ひし君はも」 余明軍(巻3 四五五)

大伴旅人に対する挽歌です。天平3年(731)に67才で没した旅人は、萩の花が咲く時節に病床にあり、萩の花が咲いたか問うた旅人は、こうなる運命だったのだな・・


●2)かぎろひ(炎)

空気が暖かい日差しでゆらめくさま。陽炎は一般的に春の風物詩であるが、曙の光をさす例外もある。

万葉花C ◆「東(ひむがし)の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ」 柿本人麻呂(巻1 四八)

☆★「かぎろひ」の歌はいつごろ、どんな時に詠まれたか・・・

柿本人麻呂の有名な反歌の「かぎろひ」は曙の光を表したもので、雄大な夜明けの情景が思い浮かびます。
詠まれた時期は、持統6年(692)、旧暦11月17日、時刻は明け方の4時頃だそうです。
軽皇子(かるのみこ・・後の文武天皇)の供として阿騎野(大宇陀町周辺)で狩りをしていた人麻呂は、一行とともに「かぎろひ」を見たそうです。


☆★第34回『かぎろひを観る会』

毎年人麻呂の歌のイベントが行われています。全国から毎年、1000人の参加者がいるそうです。参加者はたき火を囲み、笹酒・芋汁の無料サービスを受け暖をとる。雄大な「かぎろひ」を体験し、万葉の昔をしのぶそうです。大宇陀町の特産品の朝市も開かれ、吉野くずや野菜などがずらりと並ぶそうです。

@日時・・2005.12月18日、16時〜18時
A場所・・宇陀郡大宇陀町かぎろひの丘万葉公園(役場の近く)



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2.万葉花(歌)・・参考文献・・・『万葉花』・ニッポンリプロ


万葉花D ◆「恋ふる日のけ長くしあればわが園の韓藍(からあい)の花の色に出でにけり」 作者不詳(巻10 二二七八)

恋焦がれている日々が続きますので、私の家の庭に咲く色鮮やかな、からあい(けいと)の花のように、はっきりと顔色に出てしまったことです。















万葉花E ◆「さ男鹿(をしか)の朝立つ野辺(のへ)の秋萩に珠(たま)と見るまで置ける白露」 大伴家持(巻8 一五九八)

雄の鹿が朝の野辺にすくっと立っています。その辺りの秋萩に、まるで珠と見まちがえるほどの白露があります。

















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