◆抹茶のある風景
大覚寺2.・・観月の夕べ2. 京都市右京区嵯峨大沢町4 2011.9
●勅使門
●御影堂(みえどう)・・嵯峨天皇・後宇多法皇・恒寂入道親王・弘法大師の尊像をお祀りする
●御影堂・御霊堂・本堂の遠景
●宸殿・・江戸時代、後水尾天皇より下賜された。
●宸殿での観月コンサート
襖絵の狩野山楽の牡丹図(桃山時代・重文)を背景に、リマコナ(女性のボーカル、男性のピアノ)が、水面に映る月の美しさを唱いあげます。ゆったりしたバラードが人々の心を癒します。
●コンサート以外の時間帯は、会場に「ムーンリバー」の美しいBGMが流れていて、とてもいい感じでした。
●宸殿前には左近の梅、右近の橘が植えられています。客席に高位の僧侶の姿もあります。
●本堂・舞台で、月の出を待つ人々
●満月読経・満月法話
暗くなり、浮き見台で満月法話の儀式が行われます。巫女さんが五穀のお供えを運びます。
★幽玄の世界・・満月の夜に、太鼓の音と、僧侶の般若心経の読経が響き渡ります。
★読経の後、管主からのの法話がありました。法話の内容がわかりやすく、堅苦しいものでなく良かったです。
●五大堂(本堂)
五大明王を祀る。嵯峨天皇が天下泰平、五穀豊穣を祈り建てられたもので、江戸時代に再建された。大沢池に面していて、舞台からの池の眺めは絶景。
●五大堂(本堂)の茶席
茶道家が茶のお点前を披露してくれます。客と話しをしながら、茶を点てるので、客も和み(なごみ)良かったです。お茶席の背後の景色(舞台)もすてきです。
★茶席を締め切らない、舞台の借景を取り入れたオープンな風情がとても気に入りました。舞台で月を楽しむ人々の風情も動きがあってすてきです。
★大覚寺の観月のコンセプト・・人々を楽しませる数々の演出。エンタテインメントに徹するサービス精神。
大勢の人といっしょに月見を楽しむ。同じ幸福感・連帯感を共有する。人々の幸福を祈る・・まさに目標の具現化です。至れり、尽くせりの、大覚寺の心意気が伝わるすばらしい催しでした。
★菓子・・「御所の雅(みやび)」・・卵白を泡立てた、メレンゲの干菓子
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