◆◆平安ゾーンU ◆平安時代の史跡・人々(藤原道長、源義経、後白河法皇etc)
西福(さいふく)寺・・嵯峨天皇妃・檀林皇后祈願所
京都市東山区松原通大和大路東入る西轆轤(ろくろ)町81
2012.9
六波羅蜜寺の近くで、平安時代の葬送の地・鳥辺野(とりべの)の入り口といわれる六道の辻に位置します。平安初期、弘法大師(774〜835)が自作の土仏地蔵尊を祀り、辻堂を建てたのが始まり。この寺は嵯峨天皇皇后・橘嘉智子(786〜850)が弘法大師に帰依し、度々訪れた祈願所でした。
また豊臣秀吉の家臣で僧侶から大名となり、1600年・関ヶ原の戦いで負けて三条河原で斬首された安国寺恵瓊の菩提を、毛利の家臣が弔った寺とされています。
●お堂には「不動明王」の絵や「六道の辻」と書かれた額と、「弘法大師と檀林皇后」の絵が掲げられています。
●「檀林皇后九相図」(江戸時代・掛け軸)を所有
檀林皇后の身体が朽ち果て骨に変化していく様子を描いたもの。毎年、お盆の時期に閻魔大王などが描かれた「地獄絵図」と共に公開されています。
熱心な仏教徒であった皇后は生前、自分が死んだ後、死体は野にうち捨て、朽ち果て、やがて骨になる姿を人々にさらして、人間はどんな人であっても、死んでからの姿は同じになることを人々に諭すことを希望した。
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