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寅ゆかりの寺A 建仁寺塔頭・・両足院・毘沙門天堂 

京都市東山区小松町  2010.1.1

建仁寺は臨済宗建仁寺派の総本山で祇園に隣接する。法堂が寺の中央に位置し目立つ。風神雷神や雲龍図、双龍図が有名  















●両足院・・・建仁寺・法堂東に位置する。ふだんは非公開。正月、1月1日〜17日までは一般公開されている。

龍山徳見禅師(1284〜1358)を開基として創建される。半夏生(はんげしょう)の寺、学問の寺、饅頭発祥の寺とされる。

■半夏生(はんげしょう)は、毎年6月に池の淵に咲く植物。緑色の葉が白色となり水芭蕉の花のような風情となる。

■饅頭発祥の寺(室町時代)

寺の開基、龍山徳見(1284〜1358)は22才で中国・元の国に渡り、40年あまりを過ごす。時の将軍、足利尊氏の薦めで日本に帰国。1349年の帰国に際し、龍山禅師を慕い中国から追随してきた弟子の林浄因(りんじょういん)が饅頭を伝える。

中国の饅頭といえば皮の中に、肉や野菜を詰めて蒸す肉まんをさすが、肉食を良しとしない我が国の嗜好に合わせ、小豆を煮て甘蔦(あまづら)を甘味として、煮詰め餡とした。こうして林浄因(りんじょういん)による、あんこの入った、日本型の饅頭ができ上がった。林浄因は饅頭の始祖と呼ばれる。時の足利将軍より「日本一饅頭処」の看板の名を賜り、その伝統が子孫に脈々と受け継がれてきた。その伝統は、饅頭菓子の老舗「塩瀬(しおぜ)総本家」として650年の歩みを誇る。塩瀬総本家は現在、東京に本店を始め、支店を多く構えている。

林神社(漢国・かんごう神社)・・奈良県、近鉄奈良駅の高天通り
にある神社。林浄因はここで饅頭(奈良まんじゅう)を作って広めた。毎年、4月19日にその遺徳を偲び、「まんじゅう祭」が行われている。


●両足院にある毘沙門天堂・・鞍馬寺との関わり・・本尊は「鞍馬寺毘沙門天」の胎内仏とされる。

黒田長政が
この尊象を内兜に納めて関ヶ原に臨み、勝利したことから勝利の神として信仰を集める。

















●狛虎・・左右一対の虎・・今年の干支である。

●虎の由来・・鑑真和尚の高弟・鑑禎(がんちょう)上人が、夢のお告げで毘沙門天を祀った。鑑禎(がんちょう)上人のもと、寅の月・寅の日・寅の刻に本尊・毘沙門天が現れたことによる。

















●虎は毘沙門天の神使いとされていて、聖域を守る雄々しい姿が印象的。狛虎の中央に虎の香炉もある。












■鞍馬寺、本堂(金堂)の本尊も毘沙門天で、本堂前の狛犬は虎になっている。












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