万葉・奈良編
★万葉・奈良シリーズ16
◆箸墓(はしはか)古墳 奈良県桜井市箸中 (2005.12.10)
●邪馬台国・卑弥呼の古墳だったという説もあります
箸墓古墳は纒向遺跡(まきむくいせき・・邪馬台国発祥の地?といわれてる遺跡)の南端、桜井市大字箸中にあります。全長約280m、後円部径155m、前方部長125mの前方後円墳です。
★伝説の墓
『日本書紀』によると、崇神天皇のころに造られた倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)墓と記されている。昼には人が造り、夜は神が造ったという伝説がある。姫命は崇神天皇の祖父の妹にあたり、三輪山の神、大物主の妻になった。神は夜しか訪れず、姫命の願いで朝まで泊まったが、その姿は蛇に変わっていたという。驚き騒いだ姫命に愛想をつかした神が帰ってしまうと、姫命は後悔のあまり、箸(はし)で陰部をついて果てたと伝えられ、墓の名前にもなっています。
★卑弥呼の墓?
平成10年9月13日に行われた、桜井市文化財団協会・市教育委員会の「箸墓古墳調査説明会の報告資料」によると、古墳は宮内庁が倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)墓として陵墓指定しているので発掘調査はできないそうですが、平成10年に後円部に隣接する民家の建て替え工事に伴い、約170uを調査することができたそうです。この資料に載っていた新聞記事にも、卑弥呼説が・・その一部を紹介します。
●卑弥呼の墓の可能性もある(白石太一郎・国立歴史民俗博物館教授の話)
最古の大型前方後円墳の周囲の状況が明らかになったのは大きな成果。土器の実年代は、3世紀半すぎから後半とみられ、卑弥呼の墓の可能性もある。(奈良新聞 平成10年9月11日)
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