◆◆戦国武将の館T. ◆武田氏◆真田氏 2005.4.17
★川中島合戦戦国絵巻B
4.出陣式・・戦勝祈願
◆「武田軍団、全軍ご起立!ただちに三献の儀(さんこんのぎ)をとりおこなうー!諸大将はお館様(おやかたさま)の元に集まれー!」
◆「親方様の兜(かぶと)を御前(おんまえ)にー!」家臣が信玄に兜をつける
@武田・「三献(さんこん)の儀」・・古く鎌倉時代より、鎧(よろい)・兜(かぶと)に身を固めた総大将の前で行われた儀式。高杯折敷に用意された品は・打ちアワビ・勝ち栗・昆布と大・中・小の盃。総大将・信玄は、打ちアワビを咬んだあと、小の盃で「一献(いっこん)」、勝ち栗一つを食して中の盃で「一献(いっこん)」、昆布を一片食して大の盃で「一献(いっこん)」。これで、いっこん・にこん・さんこん(三献)となる。
打ちアワビ・・敵を討つ、勝ち栗は勝つ、昆布はよろ「こんぶ」で、喜ぶを表す・・どれも洒落からきています。これを「三献の祝い」とも言い、三三九度・かための盃として形が残されています。
◆「いざ決戦の時が参った。上杉の全軍、ご起立めされー!」
A上杉・「武帝(ぶていしき)」・・謙信は、悪魔を払い落とすと言われている毘沙門天を特に信仰していた。謙信は自ら毘沙門天に、花と水を供え、祈願し、それが終わると、供えの水を自分の水筒にお汲みになり、諸将もそれぞれの水筒に汲んだ。この五沾水(ごてんすい)を頂くことによって、毘沙門天の力を分け与えられるとし、戦いに勝つことを誓った。