展覧会報告 (2005.7〜) トップページに戻る  目次に戻る

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NO14 (2006.5.25)

「足立美術館」@・・庭園と名画(日本画)の私立美術館 島根県安来市古川町

●庭園が有名ですが、日本画の収蔵品の多さにびっくりしました!

創設者の足立全康(あだちぜんこう・1898〜1990)氏が、昭和45年に開設した私立美術館。全国的・世界的に有名な美術館です。足立氏は地元出身の実業家で、裸一貫で事業を興し成功して、一代で一大コレクションを築きあげました。足立氏の絵画・美術品収集にかける情熱は並ではなかったそうです。絵画・庭園・女性をこよなく愛し、自分の戒名は
「美術院高色庭園居士」としたそうです。好きなことが全部詰まった戒名も珍しいです。 


足立美術館は、どじょうすくいの「安来節(やすきぶし)」で有名な安来市にあります。
●美術館入り口付近
●館内には喫茶コーナーが二つあります・・枯山水庭園を眺めながらの「MIDORI・ミドリ」と、池庭を眺めながらの「大観・たいかん」があります。

















●銅像の足立氏が「どうぞー」と言っています

●工芸コーナー・・尾形光琳の蒔絵の工芸品が陳列されています

●特別展示室「大観」

春の特別展示・・横山大観の130点に及ぶコレクションの中から数十点が展示されています。(「春光」「浅春」「夜深し」ほか)

●館内の要所にある、「墨で作った枯山水」スポットがユニークです

●大展示室「自然讃歌」

ものすごい数の絵画に圧倒されます・・1年に4回展示品の入れ替えがあります。後藤純男(ごとうすみお)・奥田元宋(おくだげんそう)・山口華楊(やまぐちかよう)・竹内栖鳳(たけうちせいほう)・前田青邨(まえだせいそん)などの蒼々たる日本画がずらりと並んでいます。富岡鉄斎の南画や、川合玉堂の墨絵もずらりと並んでいました。季節によって展示替えがされ、秋には上村松園・菱田春草・小林古径・土田麦遷などの作品も展示される予定です。


















●陶芸館・・北大路魯山人(きたおおじろさんじん・1883〜1959)の作品

★魯山人は漫画『美味しんぼ』のモデルになった人・・ひとつところに留(とど)まらない天才芸術家

★1955年、人間国宝に指定されたが辞退したという


特別展「北大路魯山人展」が開催されていました。魯山人の陶芸の作風はひとつところにとどまらず、形・色がバラエティーに富んでいて驚きました。備前・織部・志野・・とあらゆる作風を取り込んでいました。発想がユニークなのでしょうか。釉薬の色も様々で派手なもの、地味なものと使い分けその才能と感性の豊かさに驚きました。魯山人は、陶芸の他に書道・絵画・漆芸・篆刻などにも秀でていたそうです。また料理家としても有名。
38才で「美食倶楽部」の料亭を開きます。料亭の食器も自分で創作したそうです。魯山人は漫画「美味しんぼ」の海原雄山のモデルといわれています。

魯山人は京都市上賀茂社の社家、北大路清操・とめの次男として生まれます。6才で養子として家を出された後、10才で烏丸二条の漢方薬店で丁稚奉公をします。幼少期家族と離れて苦労した経験が研ぎ澄まされた感性を生み出したのかもしれません。



●茶室「寿立庵」の手前の庭・・白砂と苔が美しい

















●館内のいたるところに庭が配置されています。飛び石の風情は露地庭を連想させます。庭の一角に四阿(あづまや)もあります。
















●池庭

優雅に泳ぐ鯉。背景の庭の造りが独特。足立美術館ならではの斬新な景観。従来の池泉回遊式と似てはいますが新しい感覚も伝わってきます















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