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黄檗禅宗瑞芝山 閑臥庵(かんがあん)C

京都市北区烏丸通り鞍馬口東入る
  2009.3


昨年の秋以来、再び閑臥庵を訪れました。今回は寺の方から黄檗宗のもたらした普茶料理や文化や伝統について、様々なお話を伺うことができました。

その中で今日使われている400字詰めの原稿用紙は、元々黄檗宗の一切経で使われていたものだということがわかりました。また黄檗宗の伝来と共に中国・明の建築・土木技術も伝わり、山口県の錦帯橋や、千葉県の干拓にも応用されたとのことです。開祖の隠元大師が中国で大変身分が高かったというお話や、豆腐と納豆の由来、健康と食生活、和装文化と政治・歴史との関わりなど様々な角度から興味深いお話を伺うことができました。

また、今回は「砂曼荼羅」も特別に拝観させてもらうことができました。砂曼荼羅はチベットの僧侶らが当寺の記念行事で滞在し、2週間かけて制作しました。砂はルビーや大理石を粉砕し着色したものを使います。儀式で願いや祈りを込める時に曼荼羅が制作されます。2つ同時に制作され、儀式が終わると一つは壊され、砂はチベットの川に流されるそうです。曼荼羅は色と文様が美しく、砂の質感も伝わり重厚な感じがしました。

●庭の寒椿(サザンカ)が美しい。こぼれ落ちた花も美しい。

















●美しい白砂の紋様   ●普茶料理・・手書きの箸入れ












■コース料理の一部を紹介します

当寺の普茶料理は、京懐石普茶料理で、見た目が繊細で美しく、味も全般に濃すぎず、だしが効いてまろやかで上品な味わいとなっています。

●筍羹(しゅんかん)・・豆、巻繊、野菜の煮合わせ・・上品な味付けになっています。彩りも鮮やかで、皿の絵柄や花の装飾も美しく絵画的













●揚油(やんう)・・揚げ物・・蘭の花びら、しょうが、なす、ししとう、まいたけ・・味付けされた天ぷらがおいしい。蘭の花びらがすてきです。りんごの揚げ物も珍しく、甘くておいしい。

●麻腐(まふ)・・胡麻豆腐・・胡麻とクズ、だしだけで作る本物。やわらかく、適度な弾力やコシもる。90pの高さから落としてもくずれないという。大変上品な味わいでおいしい。 













●栗のもどき料理・・栗のイガには茶そうめんが使われている。中心のさつまいもの餡もおいしい。


●庵菜(えんつぁい・・漬け物)・・ご飯や吸い物と一緒に出される。彩りも味も良い。

●食後の茶菓・・今回は寒い季節に合わせ、ぜんざいが出されました。甘みのバランスがよく、上品な味わいでした。












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