展覧会報告 (2005.7〜) トップページに戻る  目次に戻る

●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆

NO8 (2005.12.28)

特別展・「山内一豊とその妻」、「常設展示」・・江戸東京博物館 
墨田区両国


ふたりの人生は、夫婦の鑑でした!
(山内家家宝の松皮菱文蒔絵手鏡) 


●15才にして、家が没落・・大名の座を手に入れるに至った、妻との二人三脚物語


一豊(かつとよ)の口癖・・必ず戦(いくさ)に「勝つとよ」・・戦乱の世・明けても暮れても転戦の日々!

●土佐・山内家は「藤原鎌足」が遠祖

・・藤原俊通が平安末期に鎌倉山内庄に居着いて以来、この一族は「山内」と称するようになった。

新年度の大河ドラマに合わせて、展覧会が行われています。山内一豊(かつとよ)について全く知らないので、「展覧会にいくとその時代背景がわかるかな」と思いました。

一豊は天文・てんぶん14年(1545)、尾張国山内盛豊の3男として生まれます。永禄元年(1557)、黒田城に信長が襲撃、永禄2年(1559)に岩倉城も攻められて、一豊15才の時、父は戦死します。一豊の家臣は、五藤三郎左衛門(武田鉄矢さん・・五藤吉兵衛役)・祖父江勘左衛門(前田吟さん・・祖父江新右衛門役)のふたりだけになってしまいます。(この味わい深い家臣との温かい交流がとても楽しみです。)

ある日、馬商人が一豊の元に名馬を連れてやってきます。10両もする馬はとうてい手に入るものではありません・・ところが妻の千代(見性院)が嫁入りの時に持ってきた10両を鏡箱から取り出し一豊に渡します。このお金は生活のためのお金ではなく、千代の養母が大事の時に有効活用するよう持たせたお金でした。
この馬をともなって都の馬ぞろえにでたら、これが信長の目にとまりました・・これが成功のきっかけとなっていきます・・一豊は信長・秀吉・家康と時の勢力にうまく結びついて功績をあげ、石高を徐々に増やし、ついに土佐藩の大名となり、高知城を築きます。
(写真;高知城にある一豊銅像の小型レプリカ)



【展示品の一部】・・とにかく盛りだくさん

@一豊・千代・一豊弟妹の画像。一豊、千代の書状。山内家の家宝の調度品(蒔絵の地球儀が珍しい)。武具(うさぎ耳兜が珍しかった)。乗り物。家紋の「白一黒一紋」・「丸三つ柏葉紋」etc・・


A南蛮の帽子・南蛮屏風・・信長は南蛮文化をこよなく愛した。信長は南蛮ファッションも積極的に取り入れた。信長が個性的といわれる所以はこんなところにも。

B関ヶ原合戦屏風・・山内一豊隊や、徳川派・井伊直政率いる「赤備え」部隊の姿もある。

C豊臣秀吉画像。秀吉京都伏見「御香宮・ごこうみや」神社に戦勝祈願で奉納した、太刀。

Dむごい時代背景も・・・豊臣秀次・・文禄4年(1595)、謀反の疑いで高野山で斬首。秀次の妻や側室、子女30数名が京都市中引き回しのあと、三条河原で斬首・処刑前のようす・・京都瑞泉寺縁起より・・これは後の豊臣家に暗い影を落としたそうです。
この展示が一番胸が痛みました・・山内一豊の時代は本当に厳しかったのだなあ・・としみじみ・・

E明智光秀画像・・初めて見ました。弱弱しそうな、おとなしそうな印象。

F戦乱をかけぬけた女性の画像と解説

お市の方・淀君・築山殿(家康の正室)・千姫・旭姫(秀吉は妹を強引に離婚させ、家康の元に再嫁させた)・・戦乱に巻き込まれた女性たちの画像も圧巻でした。

G乳母(うば)の功績・・信長は、実母に疎んじられていたようですが、乳母の養徳院は慕っていたそうです。(家光も乳母春日局の奔走で将軍になれました)


★☆・・来年の大河は、大石静さんの脚本が楽しみです。役者さんの個性やキャラを生かして、セリフに命を吹き込むそうです。仲間由紀恵さんも、賢い女ではなく、ドジな女を演じて親近感が湧きそうです。新撰組脚本家の三谷幸喜さんも俳優で出演します。楽しいセリフに期待しています・・★☆



●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆●▲◆

【常設こーなー】・・江戸時代〜近代の歩みを年代別に展示しています

江戸時代・・・
庶民や町人の暮らし
(写真;呉服やの越後や)、武士の暮らし、江戸の火消し。吉原の花魁(写真;おいらん)・大名屋敷の模型(写真)。江戸の文化(歌舞伎・写真;市川團十郎人形)・浮世絵の版木・四谷怪談のミニセットのカラクリ舞台etc・・。

明治時代・・・
荒れた江戸城の写真パネル。明治のモダン時代の風俗。

昭和・・ほしがりません勝つまでは

戦時中の大空襲、戦後の復興と、昭和の暮らし(テレビが出始めた頃)。



































館内エントランスのパンダ
















【館内でひと休み・・甘味三昧】

疲れた時は甘い物が恋しくなります。あべかわ餅がやわらかくてとってもおいしかったです。店の装飾は正月モードでした。海老名香葉こさんの色紙が入り口にありました。




















                     トップページに戻る

目次に戻る

SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO