紫式部の部屋57           

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『源氏物語・宇治十帖』之古蹟

(九)手習(てならい)

京都府宇治市菟道荒槙 
  2011.6

写真;源氏物語ミュージアム・源氏絵巻灯籠

紫式部の「源氏物語」は11世紀の初めに書かれた全編五十四帖からなる長編小説です。
最後の十帖は宇治を舞台にしている事から、通称「宇治十帖」と呼ばれています。そのゆかりの古跡が宇治橋を中心とした宇治川の両岸に10ヶ所点在しています。

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宇治茶・伊藤久右衛門の並び、三室戸方面の交差点近く、介護施設前にあります。





























★宇治十帖(六)・・「手習(てならい)」之古蹟


【比叡山の横川(よかわ)に尊い僧都(そうず)がいた。初瀬詣の帰りに急病で倒れた母尼を介護するために宇治へ来た。その夜、宇治院の裏手て気を失って倒れている女を見つけた。この女こそ失踪した浮舟であった。僧都の妹尼は、亡き娘の再来かと手厚く介抱し、洛北小野の草庵に連れて帰った。意識を取り戻した浮舟は、素性を明かそうともせず、ただ死ぬことばかりを考え泣き暮らした。やがて秋、浮舟はつれづれに手習をする。

  
「身を投げし 涙の川の 早き瀬を しがらみかけて 誰かとどめし」

浮舟は尼達が初瀬詣の留守中、立ち寄った僧都に懇願して出家してしまう。やがて、都に上った僧都の口から浮舟のことは、明石中宮に、そして、それはおのずと薫君の耳にも届くのであった。】

 平成十八年十月  (財)宇治市文化財愛護協会


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