紫式部の部屋56           

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『源氏物語・宇治十帖』之古蹟

(七)浮舟(うきふね)

京都府宇治市菟道(とどう)滋賀谷
三室戸寺 
 2011.6

紫式部の「源氏物語」は11世紀の初めに書かれた全編五十四帖からなる長編小説です。
最後の十帖は宇治を舞台にしている事から、通称「宇治十帖」と呼ばれています。そのゆかりの古跡が宇治橋を中心とした宇治川の両岸に10ヶ所点在しています。(写真;源氏物語ミュージアム・灯籠より)

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(匂宮と浮舟の像・・宇治神社前)












(三室戸寺境内・鐘楼横の古蹟)


























古蹟から三室戸寺の本堂も見えます










★宇治十帖(七)・・「浮舟(うきふね)」之古蹟


【正月、中君のところに宇治から消息があった。浮舟のことを忘れられない匂宮は、家臣に尋ねさせたところ、まさしく浮舟は、薫君にかくまわれて宇治にいることがわかった。そして、ある夜、闇に乗じ、薫君の風(ふう)を装って忍んで行く。浮舟が事に気付いた時はもう遅かった。浮舟は、薫君の静かな愛情に引きかえ、情熱的な匂宮に次第にひかれていく。
薫君は物思いに沈む浮舟を見て、一層いとおしく思われた。如月の十日頃、雪の中、宇治を訪れた匂宮は、かねて用意させていた小舟に浮舟を乗せ、橘の小島に遊び、対岸の小家に泊って一日を語り暮らした。

   
「橘の 小島は色も かはらじを この浮舟ぞ ゆくへ知られぬ」

浮舟は、二人の間で様々に思い悩んだ末、遂に死を決意する。】

 平成十八年十月   (財)宇治市文化財愛護協会

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