紫式部の部屋54
『源氏物語・宇治十帖』之古蹟
(四)早蕨(さわらび)
京都府宇治市宇治山田 2011.6
紫式部の「源氏物語」は11世紀の初めに書かれた全編五十四帖からなる長編小説です。
最後の十帖は宇治を舞台にしている事から、通称「宇治十帖」と呼ばれています。そのゆかりの古跡が宇治橋を中心とした宇治川の両岸に10ヶ所点在しています。(写真;源氏物語ミュージアム・源氏絵巻灯籠より)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★宇治十帖(六)・・「早蕨(さわらび)」之古蹟・・宇治上神社の手前にあります。
【年改まり、宇治の山荘にも春が来た。今年も山の阿闇梨(あざり)から蕨や土筆(つくし)などが贈られてきた。中君(なかのきみ)は亡き父君や姉君を偲びつつ
「この春は たれにか見せむ 亡き人の かたみにつめる 峰の早蕨」
と返歌なさった。二月の上旬、中君は匂宮の二条院へ迎えられ、行先の不安を感じつつも、幸福な日々が続く。夕霧左大臣は、娘の六君(ろくのきみ)を匂宮にと思っていたので、失望し薫君にと、内意を伝えたが、大君(おおいきみ)の面影を追う薫君は、おだやかに辞退した。花の頃、宇治を思いやる薫君は、二条院に、中君を訪ねては懇ろに語るが、匂宮は二人の仲を、疑い始める。】
平成十八年十月 (財)宇治市文化財愛護協会
SEO | [PR] おまとめローン 花 冷え性対策 坂本龍馬 | 動画掲示板 レンタルサーバー SEO | |