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紫式部の部屋53

『源氏物語・宇治十帖』の古蹟・・(二)椎本(しいがもと)

京都府宇治市菟道(とどう)  2007.3

紫式部の「源氏物語」は11世紀の初めに書かれた全編五十四帖からなる長編小説です。
最後の十帖は宇治を舞台にしている事から、通称「宇治十帖」と呼ばれています。そのゆかりの古跡が宇治橋を中心とした宇治川の両岸に10ヶ所点在しています。


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(写真;源氏物語ミュージアム・燈籠)












★宇治十帖(二)・・「椎本(しいがもと)」の古蹟・・京阪宇治駅徒歩1分東、東屋観音の近くにあります。「彼方(おちかた)神社」が椎本の古蹟になっています。















「春、花の頃、匂宮は、初瀬詣の帰路、宇治の夕霧の山荘に中宿りし、お迎えの薫君やお供の貴族たちと音楽に興じた。楽の音は対岸の八宮の邸にもよく通い、八宮は都にいられた昔を偲ばれた。薫君から二人の姫君のことを聞き、ゆかしく思っていた匂宮は、宇治に消息を送ったが、返事はいつも妹の中君がなさるのだった。薫君は八宮を仏道の師と仰いで、宇治を訪れ、姉の大君(おおいきみ)に強くひかれていく。八宮は死期の近いことを感じ、姫君たちに身の処し方について遺言し、信頼している薫君に姫君を頼み、秋も深いころ、阿闇梨(あざり)の山寺で、さみしく静かに生涯を閉じられた。」

 
「たちよらむ 蔭(かげ)と頼みし 椎が本 むなしき床(とこ)に なりにけるかな」

平成十八年十月 (財)宇治市文化財愛護協会
                    

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