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紫式部の部屋52

『源氏物語・宇治十帖』の古蹟・・(六)東屋

京都府宇治市菟道(とどう) 
 2007.3

紫式部の「源氏物語」は11世紀の初めに書かれた全編五十四帖からなる長編小説です。
最後の十帖は宇治を舞台にしている事から、通称「宇治十帖」と呼ばれています。そのゆかりの古跡が宇治橋を中心とした宇治川の両岸に10ヶ所点在しています。

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写真;源氏物語ミュージアム・源氏絵巻灯籠より













★宇治十帖(六)・・「東屋(あづまや)」の古蹟・・東屋観音があります。京阪宇治駅徒歩1分東にあります。















「浮舟の母は、今は常陸介の後妻となっていた。浮舟には左近少将(さこんのしょうしょう)という求婚者がたが、少将は、浮舟が介の実子でないと知ると、財力めあてで浮舟の義妹と結婚してしまう。この破談に浮舟を不憫に思った母は、縁を頼って二条院にいる中君に預けることにした。ある夕暮、ふと匂宮は、西対(にしのたい)にいる浮舟を見て、その美しさに早速言い寄った。驚いた母は、娘の行く末を案じ、三条辺りの小家(こいえ)に浮舟をかくした。晩秋、宇治を訪れた薫君は、弁尼(べんのあま)から浮舟の所在を聞き、ある時雨模様の夜に訪ねて行く。

  
「さしとむる 葎(むぐら)やしげき 東屋の あまり程ふる 雨そそぎかな」

翌朝、薫君は浮舟を連れて宇治へと向かった。薫君にとって浮舟は、亡き大君の形見と思われた。」

平成十八年十月 (財)宇治市文化財愛護協会

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