紫式部の部屋41           

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★風俗博物館O・・七夕・平安のかき氷 

・・『源氏物語』「幻」より


2010.8 京都市下京区新花屋町通堀川東入る


七月七日(旧暦は2010.8.16にあたる)には奈良時代より、「相撲節会(すまいのせちえ)」が行われていた。「相撲節会」は射礼・競馬に並ぶ三大節会のひとつである。節日(季節の変わり目の祝い日)にあたる五節句(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日)は日本固有の神祭が行われる日で、相撲節会においてもその年の作物の豊作を祈る宮中儀礼として執り行われていた。

●乞功奠(きっこうてん)の行事

七夕には牽牛星(農耕の神)と織女星(裁縫の神)が七夕の夜に年に一度だけ天の川を渡って逢瀬をする二星会合の伝説がある。この二星会合の伝説に加え、織女星に機織りや手芸の上達を願う乞功奠(きっこうてん)の行事が行われた。庭に祭壇をもうけ、糸や針、香花、瓜、菓子、琴などを供え、手芸の上達を願う。












●七夕の行事を眺める紫の上

●索餅(さくべい)

春に収穫された麦を小麦粉にして水で練り、塩を混ぜてひも状に細長くし、縄のようにねじり合わせたもので麦縄と呼ばれる。唐(から)菓子のひとつで、油で揚げたお菓子という節もある。鎌倉時代からは索餅が素麺に代わって七夕に食されるようになった。












●女房の務め・・裁縫

貴族の妻の重要な役割は、織女星に負けない裁縫技術を持つことであった。身分の高い女房でも染色やや裁縫の技術が求められた。












●織物、針や糸、はさみが置かれている












●綿・・この時代の綿は繭からとった真綿。室町以降から、木綿の綿になる。

●几帳・・天の川を彷彿とさせる夏向きの几帳。間仕切りや部屋の装飾を兼ねた。

●伏篭(ふせご)

七夕の夜、庭の祭壇では一晩中香炉が炊かれ香が二星に手向けられた。篭を伏せ、篭にかけた装束に香が移された。












●夏のぜいたく・・氷室の氷・・平安版カチ割り、平安版かき氷

平安時代、冬の間にできた氷を氷室で貯蔵し、夏に邪気払いとして食した。

『枕の草子』・・「あてなるもの(気品の高いもの)・・削り氷(けずりひ)にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる。」とある

金鋺(かなまり)とは金属製のお椀。あまづら(甘葛)とは、つたの甘い樹液を煮詰めてシロップとしたもの。

●水無月・・6月30日の夏越祓で京都で食べられる和菓子。氷に例えた三角形の白生地にあずきが乗せられている。












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