紫式部の部屋39

           

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★風俗博物館M・・法華八講(ほけはこう) 

・・貴族女性の最大の娯楽・法会聴聞


2010.8 京都市下京区新花屋町通堀川東入る



法華八講・・法華経八巻を8つの講座に分けて、1日朝夕2巻ずつ4日間行われる法会。法華経は奈良時代、鑑真がもたらした天台宗の経典に基づき、平安初期に最澄が日本天台宗を開いて以来、平安貴族の間で浸透していった。この会は、法華経に帰依した人々が参会し、講説を聴聞して滅罪すると共に互いに菩提に縁を結ぼうとする意図がある。


●とても地味なイベントなのに、どうして貴族女性の最大の楽しみだったのだろう・・・

寛和2年・986、旧暦6月18日〜21日の4日間、浄土を思わす満開の蓮の中、藤原済時権大納言右大将の小白河の邸宅で法会が行われた。平安時代、法会は平安貴族にとって疲れを癒す大きな娯楽のひとつであった。男性と女性が直接、顔を合わすことは慎まれていた中、女性は牛車の内から、参会の僧侶や殿上人の風雅を目にすることは最大の楽しみであった。当時、庭は貴族女性の牛車で埋め尽くされたという。


































『源氏物語』では「御法」の巻において紫の上主催の法華経千部供養が法華八講の形式で執り行われている。この巻では桜咲く旧暦3月10日、二條院において紫の上・43才が後生を願って発願して書かせていた法華経千部の供養として記されている。


●待機中の牛車をひく童と牛










■展示品・・調度品の再現 ●屏風   ●天皇の椅子  ●光格天皇御沓












●天女綿織打敷  ●袿(うちき)











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