紫式部の部屋23.

           

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★風俗博物館K 2008.10.8
京都市下京区新花屋町通堀川東入る・井筒ビル5階


★重陽(ちょうよう)の節句


旧暦9月9日は中国に於いて陽の数である九が重なっている、ということで重陽と呼ばれる。この重陽の頃は菊の花が盛りで、唐の国から伝わった菊は万病を避け、不老長寿の薬草とされていた。

●菊の霊力で、邪気を払って長寿を祈った。女房が菊の香りを愉しんでいる。また、「菊の着せ綿」という風習があった。一晩おいて菊花の朝露を移した綿で体をぬぐうと老いが避けるとされていた。もうひとりの女房が「菊の着せ綿」を運んできた。













●菊の花びらを浮かべた「菊酒」も不老長寿とされた












★伏籠(ふせご)

平安時代、男女の間をとりもつ「香」は重要な役割を果たした。自分の好みに調合した練り香(ねりこう)を、火取香炉(ひとりこうろ)で燻らし(くゆらし)、その上に伏籠(ふせご)という竹のかごを置き、その上に装束をのせ、香りを移した。この香りの良さが、男女のセンスを問われるひとつとされた。

●吊り香炉(つりこうろ)・・部屋に吊すタイプの香炉もあった。


















★女房のお勤め・・御格子(みこうし)参る

平安時代の貴族の寝殿造りの建物は、母屋を中心として周囲に廂(ひさし)があった。また外部と内部の防犯対策の扉の役目をしたのが、廂の周囲に建具として付けられた「格子」と「妻戸」があった。

御格子参る・・格子を朝夕上げたり、下げたりするのは女房の勤めだった。このことを勤めを御格子参ると言った。清少納言も『枕草紙』の一節で、自分が行った御格子参るについて触れている。

●囲碁の碁盤の上に乗って格子をはずす女房

●格子は二人一組で運ばれたようだ













●『源氏物語』「末摘花」の巻では源氏自ら、格子を引き上げる場面も出てくる












●唐車(からぐるま)
最高級の牛車で広くて立派。上皇、皇后、東宮、親王用。
















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