紫式部の部屋21.
★OSK歌劇団「源氏千年夢絵巻」公演・・京都四條南座
2008.7.20 京都市東山区四条通大和大路西入る
★★OSK歌劇団による「源氏千年夢絵巻U」が京都南座で上演されました
制作は南座の経営にもあたっている松竹。
協賛は源氏物語千年紀委員会。後援は京都府と宇治商工会議所・宇治市観光協会。
OSKによる京都での「源氏物語絵巻」の公演は今年で2回目を迎えます。
★★構成・・レビュー in KYOTO U・・「桜花 昇ぼる(のぼる)」 トップ披露
●【第一部】・・源氏千年夢絵巻 輪舞曲(ロンド) 薫と浮舟・・1時間35分の後
「宇治十帖」の物語・・八の宮の娘、長女の大君(おおいぎみ)・次女の中の君・異母姉妹の三女浮舟と薫の君(主演・桜花昇ぼる)、匂宮との複雑な恋愛模様を歌と踊りで華麗に再現。千年前と現代をタイムスリップさせながら、舞台は進行。
場面ごとに背景が変わり、衣装も場面ごとに変わる。特に主演・薫の君の衣装も毎回艶(あで)やか。
病弱で死の淵をさまよう大君を男装の麗人・死神が襲う。薫君と匂宮の板挟みで苦しむ浮舟は宇治川へは投身せず、再び男装の麗人・死神が襲う。浮舟が恋に苦しみ衰弱していく様が見事に表現されていました。
また、琵琶奏者の上原まりさんも紫式部の装いで特別出演し、素晴らしい琵琶を奏でてくれました。
●【休憩】・・30分
●【第二部】・・ミレニアム・ドリーム・・歌と踊りのショー・・1時間
エルビスプレスリーやマリリンモンローの踊り、アラビアの踊り、サンバの踊り、スペインの闘牛士の踊りなど華麗なダンスが炸裂。また京都の祇園囃子(コンチキチン)や、渚ゆうこのヒット曲「京都慕情」や「京都の恋」などメドレーで京都らしさも演出。とてもすてきな舞台となりました。
★★OSKの団員の方たちが、公演のテーマ地でキャンペーンを行った場所・・宇治市
宇治十帖を代表する石像・・浮舟(女性)と匂宮(男性)の像
宇治川と朝霧橋をバックに石像があります。二人が小舟で、橋の向こう岸にある橘島へ渡る様子を表現しています。この像の向かいに宇治神神社があります。
★★南座の歴史
●四条大橋・南座のそばに、「出雲阿国の銅像」があります。南座の辺りはは歌舞伎の発祥の地です。 1994年、平安遷都1200年を記念して建てられました。
碑文・・・「かぶき踊りの祖 出雲の阿国 都に来たりて その踊りを披露し 都人を酔わせる」
●大正期と、昭和4年の南座のようす(南座に展示された写真より)と、現在の南座
南座は江戸時代初期の元和年間に、京都四條河原町に公許されたという7つの櫓の伝説を今に伝える唯一の劇場です。明治時代には二つの劇場がありましたが、同26年に南座だけが残りました。明治39年(1906)、松竹の経営となりました。その後、大正2年(写真左)に改築され、さらに昭和4年(1929年・写真中)に桃山風破風造りの豪華な建物となった。写真右は現在の南座、京阪四条駅のすぐそばで、四条通りに面し目立つ場所にあります。
●3階建てで、桟敷席もあり、1086席を有する。幕間(まくあい)用の弁当が販売されたり、ロビーや自販機などもあり休憩できる。
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