紫式部の部屋12.

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『源氏物語・宇治十帖』の地

(一)「橋姫」之古蹟・・橋姫神社
 

京都府宇治市県神社参道入り口
 
2007.5 

写真;源氏物語ミュージアム・源氏絵巻灯籠
 



古代より、水辺、特に橋は心霊が宿るところとされており、橋姫はその守り神です。瀬織津姫(せおりつひめ)を祭神とする橋姫神社は、明治3年(1870)の大洪水で流されるまでは宇治の西詰にありました。境内には、橋姫神社と並んで、同じく水運の神である住吉明神と共に境内に祀られています。宇治橋の南で橋から徒歩1分くらいですが、うかっり見落とすほど小さな神社です。













【薫は宇治を訪れ、隠棲した八の宮の二人の姫君を垣間みる。姉は大君・妹は中の君、それぞれ琵琶と琴を奏でていた。薫は大君に惹かれるが・・。」

「その頃、世に数(かず)まへられ給はぬふる宮おはしけり。」と「宇治十帖」は書き始められる。 光源氏の異母弟の八宮(はちのみや)は、北方(きたのかた)亡き後、宇治の地で失意と不遇の中に、二人の姫君をたいせつに育てながら、俗聖(ぞくひじり)として過ごしておられた。世の無常を感じていた薫君(かおるのきみ)は、宮を慕って、仏道修行に通い、三年の月日がながれた。 晩秋の月の夜、薫君は琵琶と琴を弾かれる姫君たちの美しい姿を垣間見て、「あはれになつかしう」思い、

  「橋姫の 心を汲みて 高瀬さす 棹のしずくに 袖ぞぬれぬる」

と詠んで大君(おおいきみ)に贈った。出家を望まれる八宮は、薫君を信じ、姫君たちの将来をたのまれる。その後、薫君は、自分が源氏の実子ではないという出生の秘密を知ることになる。」

●社には千羽鶴が奉納されています

絵;京阪宇治駅前「宇治十帖」標識より










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