紫式部の部屋10.
「風俗博物館」源氏物語B・・平安の装束・調度品
京都市下京区新花屋町通堀川東入る (2007.3.17)
▼女房装束の十二単
単(ひとえ)の上に幾枚もの袿(うちき)を重ね着し、さらに裳(も)と唐衣(からぎぬ)を羽織ったもので、袿(うちき)が12枚というわけではありません。重ね着は寒い時期の防寒も兼ねていましたが、重ね合わすことによって様々な色のバリエーションも楽しめました。春には、紅色の白い絹を組み合わせて、「雪の下の紅梅」を表現したり、秋には濃いめの紅色に黄色を組み合わせて「紅葉」としたり、60種類に及ぶ色彩の組み合わせが楽しむことができました。
▼直衣(のうし)
公の装束は束帯ですが、直衣は日常着として用いられました。官位による色の規定が無く、三位以上の公卿と大臣、及びその子息は、許可を得て参内にも用いた。白い外側の衣装を直衣という。紫の襟は袙(あこめ・・袍・ほうの下に着る衣)という。裾の薄紫の袴のようなものは指貫(さしぬき)という。
▼御帳台(みちょうだい)
母屋の中に張られた小さなテントのような御帳台。もともとは天蓋つきのベッドでしたが、後には貴族が起き伏しする権力の象徴となりました。冬は朽木形の模様を刷り込んだ練絹(写真)、夏は薄い素材の、花鳥を描いた生絹(すずし)が用いられた。貴人の守護のため、水気除けの犀(さい)の角を吊し、背後に魔除けの八稜鏡(はちりょうきょう)、左右に獅子を置きました。
▼巾帳(きちょう)
縦に縫い合わせていて、「物見の穴」という縫い残しがあり「垣間見」に用いた。屏風と共に移動可能で、空間の間仕切りに使われた。
▼御簾(みす)
日差しや外部の目線除け、防熱・防寒の役目もした
▼双六・桧扇(ひおうぎ)・篳篥(ひちりき)▼
▼調度品を収納する箱
▼二階棚・・左;香焚きの火取 右;髪を洗うための、米のとぎ汁を入れたゆする杯(つき)▼
▼ろうそく立て
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