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紫式部の部屋9.

「風俗博物館」源氏物語A・・六條院の歳暮の衣(きぬ)くばり・新春行事

京都市下京区新花屋町通堀川東入る
 (2007.3.16)

◆歳暮の衣(きぬ)くばり・・源氏物語「玉鬘(たまかつら)」より・・

源氏35才の年の暮れ、その年の秋に落成した六條院において、それぞれの御殿に住まわせている女君達にふさわしい正月用の装束を源氏と紫の上が整えた。源氏は自ら女君の年齢や容貌に合う衣装を見立てた衣装を目の当たりにして、まだ見ぬ女君のそれぞれの器量を推し量る紫の上の複雑な心中が思いやられる

上から順に・・

●花散里(はなちるさと)・・「袿(うちき)姿」・・ 浅縹(あさはなだ)の海賊(かいふ)の織物、織りざまなまめきたれどにほひやかならぬに・・・ 

●明石の御方(おんかた)・・「小袿(こうちぎ)姿」・・梅の折枝、蝶、鳥飛びちがひ、唐めいたる白き袿(こうちぎ)に・・・ 

●末摘花・・「袿(うちき)姿」・・ 柳の織物の、よしある唐草を乱れ織れるも、いとなまめきたれば・・・

●明石の姫君・・「細長(ほそなが)姿」・・桜の細長に、艶やかなる掻練(かいねり)とり添えては姫君の御料なり・・・
 










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◆新春の六條院◆・・源氏物語「初音(はつね)」より・・・

・初音(はつね)・・
初根のことで、正月最初の子(ね)の日、小松を根っこから引っこ抜いて遊ぶことを「初子・初根(はつね)」といった。源氏物語「初音」には六條院の正月風景が書かれています

・六條院を再現・・光源氏35才の大邸宅、六條院・春の御殿(おとど)を4分の1の模型で再現。この空間に登場人物や調度品を配して具現化しています。

■新春の歯固め・・長寿を願う

「歯(は)」は「齢(よわい・人の年齢)」のことで、年頭にあたって様々な物を食べ、齢(よわい)を固めて健康と長寿を祈る行事で元旦から三日、行われます。これは中国の「元日に固い飴を食し、歯の根を固めて強くし、長寿を願う習わし」からきている。緑色の焼き物の上に、長寿の譲り葉を敷き、その上に邪気を払う真菰(まこも)・大根・押し鮎・焼き鳥・猪肉などを歯固めの食とし、これに屠蘇(とそ)を加える。











■新春の餅鏡(もちいかがみ)・・長寿を願う


日本では古くから鏡を神霊の依代(よりしろ)の一つとしており、正月の餅もこの鏡に似せて神に供えたので鏡餅という。新春の三が日、長寿を願い、餅を丸く平らにして2段・3段に飾り、神に供えたり、見たり眺めたりしたという。

「初音」の場面の餅鏡に関する記述は、文献上最古のものといわれている。写真右端の中将の君(源氏の召人・めしうど・・源氏の愛人となった女)ら、女房たちが餅を眺めながら長寿を祝っている。












■新春・梅の花に競う薫香(くんこう)

●梅が咲き誇る六條院









【薫香(くんこう)・・直接男女が顔を合わせる機会が少なかった平安時代、趣味の良さを相手に伝えるための手段の一つとして「香」があった。自分の好みに調合した香をくゆらすことは重要なことだった】

●銀製の薫炉(くんろ)・・香を入れて焚く 

●伏籠(ふせご)・・香を焚き、その上に籠を伏せて置き、その上に衣服を掛けた













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