紫式部の部屋8.
「風俗博物館」源氏物語@・・紫の上による法華経千部供養「御法」より
京都市下京区新花屋町通堀川東入る (2007.3.15)
★創業300年の伝統を持つ、衣装・装束のプロが制作・企画展示するユニークな博物館
★撮影OKの稀少な博物館
昭和49年に、古代から近代に至るまでの日本の風俗・衣装を実物展示する博物館としてオープンしました。現在の展示スタイルである「源氏物語・六條院の生活」は平成10年に発足しました。源氏物語の様々なシーンの中からテーマをしぼり、年に2、3回展示品を変えています。
この博物館の館長さんは、井筒與兵衛氏です。井筒興兵衛氏は「株式会社・井筒」の社長さんです。この博物館は井筒ビルの一角・5階にあります。会社の創業は宝永2年(1705)、初代・井筒與兵衛より300年の歴史を刻む老舗です。事業内容は、法衣・装束・調度品の制作です。伝統の宗教儀式をサポートし、宗教用品を制作しています。祭りのプロデューサーも手がけており、年間150余りの祭りをこなします。テーマに沿って祭りの計画や衣装の手配などもします。
風俗博物館・源氏物語の企画・展示も、会社の得意とする分野の延長線上にあり、「茶道の家元が茶道資料館を造る」、「京菓子の老舗が、京菓子の資料館を造る」という発想なのだと思いました。当館は、従来収蔵してあるものを展示するのではなく、次々に展示内容を企画し、衣装や調度品の新作を発表しています・・ここが当館のすごいところです。お金や時間をかけて贅を尽くした博物館といえます。「源氏物語の世界が好きで好きでたまらない・・」という館長さんの声が聞こえてくるような展示品です。
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