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★擁翠園(ようすいえん)
足利義満の管領、細川満元の邸宅
京都市上京区鞍馬口通新町東入岩栖院(がんすいん)町
2011.5
■場所は烏丸線・鞍馬口駅から徒歩3分、鞍馬口通りに面する。室町幕府第三代将軍・足利義満の管領、細川満元が応永年間、金閣寺造営の余材で、この地に邸宅を築いた。応永33年(1426)、満元の没後、この邸宅は岩栖院(がんすいん)という寺に改められた。
江戸時代初期の庭園・・慶長15年(1610)、徳川家康はこの岩栖院(がんすいん)を南禅寺に移し、刀装の金具職人(彫金師)・後藤長乗にこの地を与えた。長乗は加賀藩主・前田利常や、小堀遠州の助力で「擁翠園(ようすいえん)」を造営した。庭園は琵琶湖を模し、船倉・キリシタン燈籠・後藤フジ・名石を配した池泉回遊式庭園。寛文5年(1665)、一乗関白夫人は、晩年、紀州徳川家の浜御殿を移築し、この地に住まわれた。
近代に移り、三井家の別邸となっていたこの地は昭和28年、郵政省の所有となった。2007年、京都貯金センターの敷地は、落札した民間の株式会社アークレイの所有となった。京都市の文化財の指定を受け、庭園は恒久に保存されることになった。そして、2011年4月初め、整備工事が終わりました。
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