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◆京都の和菓子店・甘味処◆ (2006.9月〜)



N01.俵屋吉富(たわらやよしとみ)・・京都御所御用達

2006.9.18


創業は宝暦5年(1755)。京都でもっとも古い老舗です。京都御所の北西の辺、室町幕府「花の御所」の跡地の一角にあり、代々御所の菓子司として位置づけられてきました。

現在もその伝統が受け継がれ、御用達先は、宮内庁京都御所をはじめ、相国寺・金閣寺・銀閣寺・南禅寺・仁和寺・上賀茂神社etc・・と蒼々たる寺社が名を連ねています。

◇京菓子の伝統文化を発信

烏丸店に隣接する「京菓子資料館(龍宝館)」(写真右上)は、当サイト・展覧会報告NO4ですでに紹介済みですが、「俵屋吉富」に代々伝わる菓子作りの資料に加え、銘菓『雲龍』の創始者でもある京菓匠、石原留治郎翁が生涯を通して収集した京菓子に関わる諸資料を基に、京菓子文化の総合的な資料館として昭和53年(1978)に開設し、京菓子の伝統的な文化を発信しています。


★1.本店(上京区室町通上立売上る)・・商標は「俵(たわら)」、のれんも「俵(たわら)」です。
















★2.烏丸店(上京区烏丸通上立売上る)

本店の裏にあります。烏丸通りの大通りに面しています。「京菓子資料館」が隣接していて、この店で作られた菓子が資料館の茶室で出されます。


















★3.小川(こかわ)店(上京区寺之内通小川西入る)

新しく開店しました。本店・烏丸店からさほど離れていません。同じ通りに「宝鏡寺」があります。この辺りは表千家・裏千家があり、茶の湯の総本山のエリアに進出、出店したことになります。茶席の菓子の注文もたくさん入りそうです。のれんがこれまでの白から紫になっています。2階の外壁のデザインも斬新です。

















●茶ろん(さろん)

店の右ののれんをくぐって、路地の奥に8席の甘味処「茶ろん」があります。あんみつなどが食べられます。

●店内

「雲龍」をはじめ、羊羹、練りきり、干菓子・・と多数揃っています

●代表銘菓「雲龍」の歴史

「雲龍」は「俵屋吉富」の名を全国に広げた有名な菓子です。丹波大納言で作ったあんこを村雨で巻いた半生菓子は、ダイナミックさと繊細さが混じって、棹物菓子の代表と言っても過言ではないでしょう。

@丹波大納言のあんを使った「雲龍」
A備中白小豆のあんを使った「白雲龍」
B沖縄小浜島の最上質の黒糖を使った「黒糖雲龍」・・
の三種があります。

この雲龍を開発したのは、七代目大正末期の石原留治郎氏です。留治郎は正月用菓子の創作に悩んでいたとき、店近くの相国寺に出かけ、狩野洞春筆の「雲龍図」を見て、雲をかけのぼるのぼり龍の絵のたくましさに感動しました。そしてイメージが湧き創作意欲に火がつき、和菓子「雲龍」が誕生したといわれています。「雲龍」は和菓子の名としては力強さを感じさせるものですが、その人気も衰えを知らない力強さがあります。

















●山椒餅(さんしょもち)

うすみどり色の山椒餅を買いました。小粒の餅は山椒の味がして甘くてとてもおいしいです。きな粉がかかってるのかなと思ったら、きな粉ではなく和三盆(サトウキビを煮詰めて密や粗糖を加えた上質の砂糖)でした。

















●新装開店・小川(こかわ)店の目の前は、応仁の乱「激戦」の地

応仁の乱で西軍と東軍がにらみ合いの末激突したと伝わる「百々橋(どどばし)跡」があります。橋の礎石と看板が立っています

ここはさほど遠くない場所に「鶴屋吉信」店もひかえ和菓子の激戦地。この地に出店したのは、何か「激戦」を意識されたのでしょうか、ただの偶然でしょうか?!・・その真相(新装)はいかに・・

















★4.祇園店(東山区四条)もあります


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