滋賀県・大津市の部屋
三井寺(園城寺)1. 滋賀県大津市園城寺町 2012.5
天台宗寺門宗の総本山。三井寺は、天智・弘文・天武天皇の勅願により、弘文天皇の皇子である大友与多王により長等山(ながらやま)に建立された。天智天皇より「園城」の勅願を賜ったことから「長等山(ながらやま)園城寺」と称したのが始まりです。
天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井(みい)の寺」とも呼ばれていました。何度も兵火に遭いましたが、豊臣氏や徳川家の尽力で再興されてきました。貴重な寺宝を数多く有しています。
●仁王門(重文)・・1452年に建立。1601年、家康が甲賀の常楽寺より移築した門。
●総門 ●千団子祭の立て札
●水観寺(1028年に開かれる)・・三井寺五別所の一つ。本尊に薬師瑠璃光如来を祀る。現在の建物は1655年に建てられた。
●毘沙門堂
●毘沙門堂・・1616年の建立。極彩色が特徴的
●衆宝(しゅうほう)観音・・この観音様を信仰すれば、財宝が貯まり福徳が授かるといわれている。3つの蓮華のうち、未開の蓮華はこの世に姿を現さない我々の状態・半開の蓮華は現世の私達・全開の蓮華は完成された人格を表現している。
●微妙寺・・三井寺五別所の一つ。本尊は平安初期の十一面観音で、重文。
●金堂近くの蓮池
●芭蕉の句(元禄3年・1690)・・没後300年を記念して平成6年に建立
「三井寺の門たたかばや けふの月」(門をたたいて僧たちに教えてあげよう、今日の名月を」。芭蕉は長旅を終えて、大津で2年過ごしている。
●鐘楼(三井の晩鐘・重文)・・1602年の再建。宇治平等院や高雄の神護寺に並ぶ日本三銘鐘の一つ。荘厳な音色が特徴的。
●一切経蔵(重文)・・1602年、毛利輝元により山口県・国清寺より移築・寄進された。
●金堂(国宝)・・天智天皇が信仰していた弥勒仏を本尊とする。豊臣方の北政所により、1599年に再建された。桃山時代の代表的な建築物。
●金堂前の堂前燈籠(無名指灯籠)
天智天皇が645年、大化改新で蘇我氏一族を誅しその罪障消滅のため、天皇が自らの左薬指(無名指)を切り、この灯籠の台座に納められたとされている。
●釈迦堂(重文・室町時代初期)・・食堂の様式を持つ。本尊に清涼寺式釈迦如来を祀る。
●閼伽井屋(あかいや・重文)
天智・天武・持統天皇の産湯に用いられたことから「御井・みいの寺・・三井寺」の名称が生まれた霊泉。泉の建てやは1600年に建立。正面に左甚五郎作の龍の彫刻が施されている。
●弁慶の引き摺り鐘(重文)
奈良時代に作られたとされる鐘は、俵藤太秀郷が三上山の百足退治のお礼に竜宮から持ち帰った鐘を三井寺に寄進したもの。その後、延暦寺との争いで、延暦寺の弁慶が奪って、寺に引きずりあげて撞いてみたところ、「イノー、イノー(帰りたい、帰りたい)」と響いたので、弁慶は「そんなに帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまった。その時の傷が残っている。
引き摺り鐘みくじ
●灌頂堂・・密教を伝承する道場
●三重塔(重文・室町初期)・・1601年、家康により寄進される。奈良県・比蘇寺より移築。
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